2019-12-28
命
命ってなんなんでしょうか。
またそんな話かって言われるでしょうね。
暗い話ばかりで面白そうでないやどに、泊まりたいって思われないでしょうね。
とばりを亡くした時に、そんな話を書きました。
そして今また、仔猫のおまめがお空へ上がっていきました。
とばりの事を想い涙が止まらないほど泣いて悲しい思いをしたのに、その度にやどの仕事がおろそかになるのに、また仔猫を連れてきてしまっていました。
12月の4日にやどの下でほむらに似た毛の長いフワフワの子を。
12月の17日に少し離れた場所でとばりによく似たハチワレの子を。
またそんな話かって言われるでしょうね。
暗い話ばかりで面白そうでないやどに、泊まりたいって思われないでしょうね。
とばりを亡くした時に、そんな話を書きました。
そして今また、仔猫のおまめがお空へ上がっていきました。
とばりの事を想い涙が止まらないほど泣いて悲しい思いをしたのに、その度にやどの仕事がおろそかになるのに、また仔猫を連れてきてしまっていました。
12月の4日にやどの下でほむらに似た毛の長いフワフワの子を。
12月の17日に少し離れた場所でとばりによく似たハチワレの子を。
毛の長いキジトラ柄の子は、すぐに元気になって今ではお兄ちゃんたちと一緒にごはんを食べて追いかけっこをしてよく膝に乗って来てくれてお客様にも可愛がられて、もう既にやど有の一員です。
そしてとばりに似たハチワレの小さな子は、初診では飲み薬と点眼薬で様子見をしていたのですが、ほとんど寝ていなそうで息も苦しそうで五日目に再診をしてレントゲンで横隔膜ヘルニアが分かり緊急入院。
手術のできる先生を待つため入院をして昨日、まだ小さな身体には厳しいかもと伝えられましたが、手術をしてもらいました。
入院中は前日まで楽そうにしていてごはんもしっかり食べ手術に対してやる気が見られましたよ、と先生に言ってもらえました。
そして手術は成功したそうです。
ちいさな身体で、懸命に生きようとして、手術を乗り切ってくれました。
ですがおまめの小さな心臓は、鼓動を打つのをやめてしまいました。
命ってなんなんでしょうか。
ただそこに生まれて生きて死んで行くだけ。
そうかもしれない。
意味なんてないのかもしれない。
でもおまめはこの小さな身体は、大の大人を何人も動かすほどの強い力を持っていたんです。
僕たちの他にも、おまめやその他の野良猫を気にかけているお母さんがいました。
お世話になった病院の看護師さんや先生がいました。
そして僕たちも。
二人で考えておまめをウチの子にと連れて帰りました。
おまめが生まれて生きてきた事には意味があったんです。
僕たちの子になってくれる為に。
思い込みが強すぎるだけでもいい、そう思いたいだけでもいい、そう言われてもいい。
先生が、うちに来た子は幸せですよって言ってくれました。
そうだといいと思っています。
でもそれは、僕たちが幸せだからこの子たちも幸せなんだと思います。
そう思ってくれていると、本当に嬉しいです。
やど有は今、8にゃん姉弟になって進んでいきます。
美人で頭が良くて永遠にやど有のカンバン娘、ツンデレ姫とばり。
大きな身体でいつまでも末っ子気質のやど有の長男わたつみ。
野生味が隠しきれない自由すぎる風来坊の次男まだら。
お利口で優しくて面倒見のいいお兄さんに育ってくれた三男ほむら。
スーパーマイペースで実はひっつき虫でも病気にも負けない四男むさし。
甘えたなクセに悪ガキぶりが加速して来た末っ子を押し通す五男つむじ。
ゆるふわモフモフ毛玉の全てがこの子の為の形容詞な新たな刺客六男ちーた。
そしてとばりにそっくりででもおっとりさんの僕たちみんなの赤ちゃん七男おまめ。
こんなみんなでやどを盛り上げていきます。
そしてまだ数日ある令和元年、今からがんばるつもりですが、来年はもっとみんなでがんばり、もっと楽しいお話をみなさんに聞いてもらえる様に、もっとたくさんのお客様に良い笑顔と良い想い出を持って帰ってもらえるように、進んでいきます。
そしてそんなやど有を、来年もよろしくお願いします!
令和元年12月28日
やど有 主 有本 雅紀