心温まるお話

　昨日の『糸満大綱引き』よれよれでやどまでたどり着き、別々ではあったのですがお客様も帰って来ていて、晩ごはん、どうするも何も作る気力も無かったので食べに出て来ました。
　海鮮居酒屋の『海ぼうず』さん♪
　今日も、お母さんのあったかい心のこもったお惣菜が３品も！
　やっぱり綱引きの後に食べに来るのでしょうか、お店の中はほとんど満席近くなっていて、板さんのお父さんもホールのお母さんもてんてこ舞い！
　だから『ちょっと時間稼ぎに』とか小声で言いながら三品目を持って来てくれるんです。
　そう言った心遣いが嬉しいんです。

　もちろん、お料理も絶品です！！
　この日の刺身は糸満市の魚『たまん (ハマフエフキ)』『〇〇マチ(タイの仲間、数種類あります)』『シャコ貝』・・・
　このシャコ貝の肝なのかな？と〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ってもクリーミーで美味しかったです！(笑)
　そしてサービスで出していただいた『ウムクジ(揚げ紅芋団子？みたいなものかな)』もモッチモチでほっこりします♪
　最後にいただいたのは、個人的には沖縄のお魚料理で一番好きな『マース煮(塩煮込み)』です！
　今日のお魚は『ビタロー(ハナフエダイ、ヨスジフエダイ)』ってお魚で、これもまた脂が乗っていて身もホックホク、また島豆腐にその味が染み込んで超絶美味しいんです！！！(笑)
　いやー、身体中の抜けていた力が戻って来ましたね(笑)。

　そしてもうそろそろ食べ終わろうかという時に、突然声をかけられました。
　その声の方には、地元の若くい子達四人組が飲んでいて、その中のがっしりした地元の男の子が立ってこっちを見て
　『あーりーにいにい？』って呼んでくれたんです。
　一瞬分からなかったのですが、自分がこのやど有をやる前、近くで別のゲストハウスのスタッフをしていた時に知り合った、地元の若い子せーじ君だったんです。
　せーじ君はその頃関東の方で仕事をしていて、あれから確実に五年は経っていたのにしっかりと覚えていてくれていた事にまず嬉しくって、そしてまたびっくりしたのが他の三人の内二人はまた別の時に一緒に飲んでいた子達だったんです！！
　二人もしっかりと覚えていてくれて、もう一人初めましての子も気さくに話しかけてくれて、そこからはもう嬉しくて楽しくて、閉店間近まで一緒に飲んでいました！(笑)。
　そして、仕事で大綱引きには参加できなかったけど、参加している友達や後輩たちへの想い、また『糸満ハーレー』への想いや自分達の区、そして糸満への想い、そんな熱い話をたくさんしてくれました。
　そして、五年も開いている間柄の自分にも『俺たちと繋がってるから大丈夫』って言ってくれました・・・

　やはり、糸満に根っこのない身としては、どうやっていけば良いか分からなくなる時もあります。
　それでも自分にできる事を目の前から行ってもうすぐ五年、そんな時にこう言った声をかけてもらえたのは、本当に嬉しいです。
　まだまだなのは分かっていますが、それでもやって来たことは間違ってなかったのかな、と思えて・・・
　そんな事を思わせてくれる糸満の人たちは、本当に優しくて・・・
　時折、糸満のよくない噂を聞く時もありますが、それはこういった義に厚い人たちの裏返しなんでしょうね。
　なかなか旅行の数日の間では分からないかもしれません。
　でも、思い切って声をかけてその輪の中に飛び込んで見たら、とても素敵な、もしかしたら人生を変えるような景色を見ることが出来るかもしれませんよ。