沖縄にもお風呂文化があったんですよ？

　みなさん、沖縄ってシャワーだけって思ってませんか？
　沖縄が好きでたくさん来てもらえるようになると、地元の人とも知り合いになったりしませんか？
　そんな時に話しで聞いたり、ひょっとしたら家へおいでよ！なんて泊めてもらったりした時に、浴室に湯船がなかったりシャワーしか使わないよってお湯を張ってなかったりとか、ありませんか？？

　やど有の浴室には、富士山のタイル画と松島なのかどこかの海かのタイル画があります。
　昔は個人さんのお家だったので、とても立派なお風呂ですよね。
　そして、タイル画と言えば『お風呂屋さん』が沖縄にもあったんです。
　昨日お泊まりいただいたお客様が、『ゆーふるやー』と言う沖縄のお風呂屋さん文化にとても詳しい方で、たくさんのお話を聞かせてもらいました。
　60年代頃にはなんと350軒！！ものお風呂屋さんがあったんですって！
　もちろんこの糸満にも。
　残念ながら僕が引っ越して来た7年前に1軒残っていた、糸満ロータリー近くのそのお風呂屋さんも今はなくなってしまいました。
　そして現在、沖縄全体で1軒だけになってしまったらしいんです・・・
　確かに自分もシャワーばかりでほぼお湯には浸かりませんし、地元の方も暑いからお湯になんてって言われます。
　そして各家にシャワーお風呂があればわざわざお風呂屋さんに行くことも少ないですよね・・・

　でも、沖縄の銭湯は独特なんですよ！
　一度だけ那覇市の銭湯に連れて行ってもらったことがあるんですけど、ほんとびっくりしました！
　まず、脱衣場とお風呂場の壁が無い！
　そして湯船が壁際じゃなくってお風呂場のど真ん中にある！！
　最後は体を洗う蛇口が腰高くらいにあって手水鉢でお湯水を混ぜてその下にオケで受ける！！！
　お昼時間だったので、友達とおじいちゃん達と、とっても楽しめました(笑)。

　お風呂屋さんって、観光スポットじゃないですし、温泉やスーパー銭湯のように楽しみに行くところでもないですが、こういった大衆『文化』って、やっぱりその土地に行かないと見れませんよね？
　それって、とても立派なものじゃないでしょうか？
　それこそ観光に来た人たちの求めているものなんじゃないかなって、思うんです。
　なかなか、維持するのは難しいと思いますが、どうか最後の一軒は残していってもらいたいと思いました。